数日後
学校を終え、家に帰ると衝撃な光景が目にうつった。
なんと、あのお見合い相手とその両親が我が家に来ていたのだ。
怒られると思った私は、軽く会釈しその場を立ち去る。
すると母が満面の笑みで私にこう言った。
「山本さん、つばきとのお話受けて下さるって。あの時はどうなるかと思ったわ。よかったわね。」
なんで‥
私の未来や夢、何もかもが一瞬にして崩れたような気がした。
必死で拒否したが聞いてもらえなかった。
親が決めた事は絶対、という時代。
私は親の決めた事に従わなければならなかった。
まだ私が18歳の女学生という事もあり、結婚を前提としたお付き合いをはじめる事となった。