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ハイスピードフロッグ  2007-06-12投稿
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病院に運ばれた佐藤は気絶していただけだったらしい。家に帰る時に、警察官の1人に聞いた。 まさか、パトカーに俺が乗るとは思わなかった。まだ切裂きジャックがうろついているかもしれないからだそうだ。
家の前まで送ってもらった。(正確には、強制的だった。)家の前には、父の姿があった。
ほぼ男手一つで育ててくれた父の眼は、強くて優しいが、奥の方には、深い悲しみが横たわっている。
「無事でよかった太一父さんは…父さんは…」 言い終わる前に、強く抱き締めてきた。仕事が大変で普段は、顔も合わすことも珍しいのだが、たまにはいいだろう。こんなことも。
「今日は、いろいろ大変だったろう?シャワー浴びて、今日は寝なさい。話しは、明日でも構わないから。」
太一は、今すごく身体が重くなったような気がした。太一は、父の言うとおり寝ることにした。 シャワーを浴びていざ寝ようとした時、今日の出来事が、頭の中でフラッシュバックした。長髪の容姿や言葉などが、再び鮮明によみがえったのだ。太一が寝たのは、空が明るくなってきたころだった。
太一は、久し振りに夢を見た。男の子が、雷にうたれる夢だった。しかし、その男の子は、不気味な笑い声をあげて、何ごともなかったかのようにその場を去っていく。そんな夢だったのだが、1つ感じたことがあった。
「長髪と雰囲気が一緒だ。」
夢なのにこの男の子がとても気になってしまった。それにしても、何故雰囲気が一緒なのか?そして、男の子と長髪は何か関連しているのか?
ふと思い出すあの言葉、「お前は、俺と同じだな?」

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