出会いはあるのに、結局気付けば恋愛が成立しない。でも自分に問題はないと感じていた。ただ運命の相手ではないと思ってた。あの日までは。
『なぁ、俺、彼女できた』えっ?聞いてない、、、。私が気を持ってる事、わかってるじゃん。と思いながらも『ふーん、おめでと』
心にも無いこと言ってる。
『・・・』
『・・・』
『じゃぁ、そういうこと』雅司が離れる。
これでいいの?
頭の中で、ぐるぐる回る。
『うん、もう遊べなくなるねー』素直じゃない私。
何、言ってんの? でも口が勝手に動く。
『俺、お前みたいな奴、初めて。かわいくないな、じゃぁ』
ぽろぽろ涙が落ちる。
違う。待って。好きなの。イヤ。付き合わないで。
言葉が出ない。
雅司には届かない。
『泣かれても困るだけだよ。涙を見せる前に、泣いてる理由言わないと』
雅司だった。
『お前、そのままでいいの?お前の事、大切な友達だから言うけど、気持ちって言わないと伝わらない』
雅司とは今も友達だ。
あの日から素直になろうと思った。私の何にもならないプライドは捨てた。
『雅司、彼女と別れるまで待ってる』
『別れたらな』
私の恋愛は今からがスタートだ。