銀色の雨

サクヲ  2007-06-13投稿
閲覧数[135] 良い投票[0] 悪い投票[0]

ぼくのとなりで
うつむいて歩く
きみの細い影
かなしくゆれてる

あわい西日が
背中からさす並木道

次の通りを
左にまがれば
そこできみはもう
知らないだれかに

ふたりかさねてきた
日々は思い出になる

銀色の雨がふる
ぼくらの肩にふりつもる
手をつないで
並木をくぐろう
その先に続く道はもう
見つけてあげれないけど

なにがわるくて
よかったかなんて
いくら悩んでも
わかりはしないね

たとえ答えが出たとして
もう戻れない

こらえきれずに
泣き出したきみに
なにか言ってあげたい
のにごめんね

なぜか言葉がひとつとて
浮かんでこない

銀色の雨がふる
見上げた顔にふりそそぐ
しゃくる声に
涙が出そうさ
本当に愛してたよ
もういいわけにしか
ならない

銀色の雨がふる
ぼくらの肩にふりつもる
祈ってるよ
届かなくっても
その肩にいつの日にか
あぁ幸せつもりますように

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 サクヲ 」さんの小説

もっと見る

詩・短歌・俳句の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ