――俺の名は上原哉
ちなみに哉とかいて、はじめと読む。
かっこいい漢字だと思うだろ？うんうん。わかる、わかるぞ。
だが、間違いなく、俺の方がかっこいい。―――美男子だ！
さて。今更そんな解りきった話をしても仕様が無い。
だから今日は、２年の頭にやった体育の授業について話してやる。
―――うちの学校には男子更衣室は無い。
元々が女子校だからな。そもそも、俺が入学を決めた理由が、それだ。
元々が女子校なら男女比が女子の方が上だからな。
そこへ、かっこいい俺が投下されれば酒池肉林だ！
まだ彼女はできてないがな。あまりのかっこよさに女共は気が引けているのだろう。
さて、サッカーで華麗なコンビプレイを決める俺の親友、潟岡は着替え終ったかな‥って何で制服のままなんだ？
「今日は片腹痛いから休む。死にそうなんだ。」
そうか、腹が痛いなら仕方ないな。大人しくしてろよ？
「‥あぁ、そうする。」
なんで半笑いなんだ。
「別に？」
なら良いんだが。
――――試合開始の合図が響く
ついにこの時が来てしまったな、上原といえばサッカー、サッカーといえば上原！
右も左も上原哉！
今、神秘のベールが静かに響く！
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