「はぁ!?
あんた何言ってんの!?」
咲弥は目を見開いて困惑と疑問の表情で羅照に聞き返した。
「説明がまだだったな。
幻霊払いってのは死霊、生霊が原因で起こる幻覚、幻聴などの怪現象を解決する仕事。またそれを執り行う者。」
羅照の言葉に更に咲弥は困惑する。
「あんた…何言ってんの!?
私幽霊とかは信じてるケドそんな事いくらなんでも…」
咲弥の台詞を無視して羅照はポケットから一枚の紙を取り出した。
「これは契約書だ。良く読んでおけ。」
契約書には名前を書く欄と印と注意事項が書いてありその説明の内容は
1,この契約に同意した場合、契約終了まで住居空間並びに食料を提供すること。(経済面の問題がある場合は食料の提供は不可。)
2,霊障医(幻霊払い)の指示に従う事。
3,患者の症状を解決する為に霊障医と共に行動し、協力する事。
4,この契約は破棄並びにクーリングオフは認められ無い。
5,この契約書を燃やす等して消滅させた場合は強制的な処置も辞さない。
6,契約終了とは霊障の原因が完全に消滅した事とする。