「上原はまたぁ、なに言ってんの?それを言うなら開くだと思うな。」
そうとも言う。
「いや、そうとしか言わないよね」
言いっこ無しだぜ関口。
「っと、ほら、ボールがきたよ。」
お前、試合中にリフティングすんなよ。とられたらどうすんだよ。
関口は相手チームのタックルを見事に避けながら「はは、ごめんごめん。真面目にやるよ」
ったく、頼むぜ‥って、いねえし
気付いた時には関口の野郎は敵陣地に特攻していた。
…お前バックだろ?
結局、前半は関口が入れた1点と俺がミスったオウンゴールで同点に終った。‥いい勝負してんじゃねえかよ。
5分の休憩をはさんで後半となるんだが、何やら女子は後半、男子のサッカーの見学にまわるようだ。
これはチャンス、いいとこ魅せるぜ!
笛が鳴る
速攻で俺の方にボールが!ここからゴールまで一気にドリブルで繋ぐ!
どらぁぁあああ!どけぇ!うるぅわぁああ!
速い!速すぎる!マッハすぎて周りなんか見えねえ!いける!
と、
その時だった。天地が回転した。同時に笛が鳴る
いてぇ。スライディングをくらった。誰だ!
「ごめんな。」
隣のクラスの矢上だ