君と別々の道を歩き出して、約二ヶ月がたったある日、ある噂を聞いた。
失恋からの傷も、時間が解決してくれて、ようやく自分に余裕が出てきた頃だった。
君は新しい恋をしているらしい。
急に胸が締め付けられた。
忘れたはずだった。
過去としてきちんと思い出に出来たはずなのに、、、
そんな話聞きたくない。
神様はいじわるだ。
どうしてこうも私を苦しめる?
君と誰かが、自分ではない誰かが、君の隣にいるなんて想像したくない。
私とはうまくいかなかったことが、その誰かによって簡単にうまくいってしまうことが腹ただしい。
神様はいじわるだ。
そんなある日、君からメールが届いた。
『お前にしてやれんかった事、ちゃんと向き合ってやれんかった事、その人にぶつけてみようと思う。あの時はごめんな。』
君は変わった。知らない誰かによって、変わった。
私『頑張れ。あんたなら幸せになれるよ。』
それしか言えなかった。
精一杯の言葉。
ああ、これで本当に終わりなんだ。
私の中の光が消えた。