空には紫がかった雲と暗黒が広がっていました。
しかし到着後次にすぐにやるべき事がありました。食料確保です。
元々、宇宙ステーションには麦をはじめとする食用植物から家畜なとの動物にいたるまで、様々な食料が積んでありました。
伝染病か何かが流行らない限り、食料には困ることは無いでしょう。
しかしもしもの場合というものがあります。1%だろうが0.001%だろうが、それは起こる可能性があるという事なのです。
備えあれば憂いなし。人類は調査隊を結成し、冥王星の調査を開始させます。
水溜まりの上を歩くにも物質調査。
雨が降ろうものなら死ぬ気で雨避けを張りました。
葉っぱ一枚でも持ち帰り、片っ端から食べれるのか、害は無いか。研究に研究を重ねました。
少しずつではありますが、色々な事がわかりました。地球とは比べ物にならない巨大な生物。動く植物。
瞬時に固体化する気体
1日中暗い冥王星では人間に欠かせない太陽光を人工的に造り出すことが必要でした。太陽光の構成自体は容易なので人類は太陽光の発生装置を作り出しました。
当時の人工太陽は浮遊タイプなのでコスト面でよろしくありませんでしたが。
まぁ、散々寄り道してきたので今は置いておきましょう。