みんな言ってるよ
外に出て街の匂いを嗅いでみろよと
足がなくなるまで
歩き続けるという
慢心
泣いても何も解決することはなく
明日は分からないが
とにかく今日は生きると気付かされると
魔がさす
消える程きりがなく
耐えがたく
世間に歩み寄ろうというあさはかさを
壊しては創り直すのだ
だから先人達は街に出よというんだね
まだ始まってもないことが終る事はいくらでもあって今が階段を下りた
最も下の段だ
死ぬまでは生きなさいと脅迫される毎日だ
お前には値段がつけられている
誰にも知られずに
独り
煙のように消えてゆきたい
しいて言えばわずかにそれだけが
現実だった
街に出よう