(恥ずかし〜！)
頬を赤らめてると、水嶋君が笑いながら言った。
｢何か最近、水城ちゃんキレイになった｣
｢そ、そう？｣
(うわ〜、照れる)
って言うか、ちゃんと見てくれてるんだ…嬉しい。
部活で髪は束ねてるけど、化粧は軽くしてるもんね。
｢夏休みどこ行こっか？｣
またまたにやけていた私は彼の言葉に反応して、咳払いをする。
｢水嶋君は…どこ行きたい？｣
んー、と上を見上げて悩む彼。
｢水族館？海も良いな〜☆あ、でも…｣
何か、口をモゴモゴさせてる。
(可愛い…)
でも…の続きを聞くと、照れたような顔をして答えてくれた。
｢水城ちゃんの水着姿、他のヤツに見られたらやだ｣
ずっきゅーん！！
そんな事言ってくれるなんてっ！
でもね、他の人は私の水着姿見たって何とも思わないと思うよ…。
むしろ、男が女物を着てると勘違いされるかも(胸ないし)…って、何だか複雑な気分になって来たな。
｢俺、水城ちゃんとならどこだって楽しいと思うから、行きたい所考えといて☆｣
水城ちゃんとなら…。
またまた嬉しい事を言ってくれるから、さっきまでブルーになっていた気持ちが全部吹っ飛んでしまったよ。
私、やっぱり水嶋君が好きだ…。
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