「潟岡か。良い名前だ。」
お前は一体何なんだ。
「人間。」
きた。頭のおかしい奴は絶対これを言うんだよな
「俺さあ、偶然トランプ持ってきたんだよな。」
偶然、と もってきた、ってのは矛盾してないか?まあ、どうでもいいが、
「ババ抜きやろうぜ?」
高校になって今更か。別にいいがな、少人数でやるババ抜き程に詰らない事はそうそうないぞ
「そうか。じゃあクラス全員でやるか?」
冗談。1人1〜2枚でやったら一周目で何人が上がることか。
「じゃあ私も交ぜてよ。」
後ろから嘲笑混じりの女子の声がした。
簡単な自己紹介を交した。前に座る男は上原哉、その横には相沢。相沢は元々同組だったので知っている。遅刻魔だ。
俺の隣は未だ来ていない。
後ろの女子は菊姫みかん、その隣は空きだという。
3人。ババ抜きをやるには最低人数だが、あと2人は欲しいな。
「じゃあ三鷹さんは?」と上原
「うん。美羽さんも誘ってくる!」疾風迅雷で菊姫は走っていった。
元気だな。
「おっしゃ!美羽さんの隣は俺が座るからな!お前は見ることすら許されない!」
見なきゃババ抜きできねえよ。
「駄目だ!」
駄目の意味がわからん。