暖かい春の季節。
放課後の教室で話をする男の子と女の子。私達はいつも一緒に居るけど友達という近くて、遠い関係なんだ。
あたし春は一番、大好きな季節だな。
何で？
暖かいし、四つ葉のｸﾛｰﾊﾞｰが見られるから。
お前、四つ葉のｸﾛｰﾊﾞｰ好きだもんな。
うん！好き。
それでさ〜知ってた？四つ葉のｸﾛｰﾊﾞｰの葉、一つ一つには意味があるんだよ。
意味？
1枚目は?名声?で2枚目は?富?3枚目は?満ち足りた愛?それで4枚目は?素晴らしい健康?なんだって。
へぇ〜
そして4枚揃って?真実の愛?を表すんだって。
真実の愛かぁ。
うん。
じゃあさ四つ葉のｸﾛｰﾊﾞｰの花言葉しってる？
花言葉？知らない。
じゃ、ちょっと待ってて。
彼は裏庭へ走っていき何かを探し始めた。
おぉ〜い！
窓から裏庭を見下ろすと彼があたしを見上げていた。
そして彼の手には四つ葉のｸﾛｰﾊﾞｰがあった。
四つ葉のｸﾛｰﾊﾞｰの花言葉は?私のものになって、私を想ってください?なんだ。
だからこれ、お前にやる。
えっ…
俺のものになって、俺を想ってください。
暖かい彼の言葉。
ﾆｯｺﾘ微笑んで答えた。
はい！
四つ葉のｸﾛｰﾊﾞｰ。
真実の愛。
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