―2年前―\r
「いっちょあがりぃっ!!」
龍華の仲間の少年が言う。
「はぁ、これで何人目だろぅ・・・」
少女が言う。周りには何人ものアジトの仲間が倒れている。
「大丈夫か?」
龍華が走ってやってくる。
「あぁ。大丈夫だ」
「さぁ、先に進・・・―――」
その時、ドンッという銃声が聞こえる。
「りゅ、龍華さんっ!!!」
目の前には、肩を銃で撃たれ倒れている龍華の姿が・・・。
「フッ・・・。まず、1人」
「だれだっ!!」
奥から、銃を持った男が現れた。
「アンタが龍華さんをっ・・・」
「まぁ、そぉいうことだなぁ」
突然、男の後ろから何人もの男の仲間が少年達を囲んでいく。
「ちっ・・・囲まれた・・・」
「龍華さんはどうするの・・・?」
「龍華さんの所へは行かせないようにすればいいんだ」
「了解」
と、言って少年達は次々と男の仲間を倒していく。だが、人は益々増えるばかりだ。
「ん・・・っ・・・」
龍華が目を覚ました。命には別状は無かったようだ。
「これじゃ、きりがない・・・・」
その時、龍華のほうに銃が向けられたのが少女の目に映った。
「龍華さんっ!!!」
少女は走って龍華の前に立つ。だが・・・―――。
「!」
「・・・!!!!!」
銃で、胸を打たれ少女が倒れる。
「龍・・・華さん・・・ゴメンなさい・・・―――」
少女が目を閉じる。
「・・・っ・・・―――」
「御前っ!なんて事を――――っ!!!!!」
怒った少年が男の方に走って行く。
「フッ・・・―――」
「な・・・っ・・・・―――」
少年の胸に刃が刺さっている。血がぽたぽたと刃を伝って地面に落ちてく。
「これで、全員動けねぇ、か」
「2人ともっ・・・―――」
「そこの女を殺すのも詰まらんな・・・時期出血が多くて死ぬだろうよ」
龍華の肩からは大量の血が地面に流れていた。
「女。感謝しろよ・・・じゃあな」
その後すぐに『スゥィート・カムパニー』に連れて行かれ処置されたが、
2人は治る事も無く死んでしまった・・・。
これが、龍華の過去である・・・