私の恋は“甘酸っぱい”苺のような恋でした。
私は、彼の無邪気な笑顔にひかれた。
初めて会った時は、乱暴で怖いと思っていた。
でも、人一倍“思い”を伝えることが苦手な私を助けてくれたんだ。
先生逹には、『不良』ってことで冷たい目で見られる彼。
でも、私はあなたのことを外見判断する人たちが、嫌でしかたなかった。
一人で悩む私を後ろから見守ってくれる彼。
私は目立つ方じゃなくて、逆に嫌われていたかもしれない。
でも、そんな私をほっとかない君に“ありがとう”を言えた日には、君はとびきりの笑顔を見せてくれた。
1日が暖かい日になった。
いつの間にかね、こんな地味な私が君を好きになっていたんだ。
彼のおかげで、クラスの人で友達が増えた。
自分から言えた“よろしく”の言葉。
君に出会わなかったら、言えずにいただろう。
彼は、私にある時言ったんだ。
『もう・・・話さないとこうか・・・。』
私は頭の中が真っ白になった・・・。
どうしたんだろう
私のそばが・・・嫌になってしまったの?
彼は、悲しそうな笑顔を残して・・・
私の前からいなくなったんだ。
何も考えれずにいた。
友達の言葉に反応が返せなかったり、ボーっとするのが多くなった。
何も聞こえない状態。
でも、勢いよく入る言葉があった。
『ねぇ、彼のこと嫌いになったの?』
『え・・・嫌いになんて・・・なれんよ。』
『でも・・・噂で、“嫌い”って流れてるよ!?“怖くて嫌い”とか。』
私はなぜか、足が動いた・・・彼を探している。
迷惑かなぁ・・・とか、考えたりした。
その噂のせいで離れたのなら、精一杯に誤解を解きたい。
私はどこにいるのか分からない彼を泣きながら・・・探した。
彼は、廊下に座っていた。