『馬鹿!』
私は泣きながら言った。
『はっ!?』
彼はビックリしたような顔だった。
気持ちが整理できなくて、言葉も何を言えばいいのか分からない・・・。
あなたを見つけることで・・・精一杯で・・・。
その悲しそうな顔を見るだけで・・・胸が苦しくて・・・。
私は思わず・・・君に抱きついてしまったんだ。
『バカ・・・バカァ。』
喉がつまりそう。
苦しい・・・苦しいよ・・・大好きだよ。
『嫌いに・・・なんなよ・・・。』
彼はそう言ってギュッッときつく抱きしめる。
自然と不安はなくなって、涙がボロボロ溢れてくる。
『好きだよ。』
彼が言った、静かな誰もいない廊下。
あまり人が通らないとこ・・・静かに、
『私もだよ・・・』
初めての告白。君で良かったとすごく思います。
涙って、本当に嬉しい時にも流れるんだ。
彼は急にパッと手を離してしゃがみこんだ。
彼は『良かった』と言って顔を押さえていた。
耳まで真っ赤にして。
胸がキュンとした。とても恥ずかしい気持ちで、一生ずっと一緒にいたいと思った。
叶わない願いだけれど。
それは、私逹に一秒ずつ近づいてきている。
私は彼の手を握った。
そして教室へ向かう。
歩く時に恥ずかしくて、君を見れなかった。
私たちは違う教室で、離れる前に彼は手を強く握った。
私が教室に入ると、友達が驚いた顔で私を見る。
そして、私は友達に話をした・・・この時がとても幸せだった。