白い花1

睦月  2007-06-21投稿
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さわさわと頬に冷たく、柔らかい感触と、青く甘い花の香りを感じる。ふと目を開くと、目の前には白く可憐な花が、そっと咲いているのが見えた。あぁ、綺麗などと、頭がよく働かず、ただなんとなく風に吹かれながら花畑を見ていた。
…ん?花畑?
花畑は花が群生しているところだ。なぜ“バス停”ではなく自分が花畑にいるのだろう。ここでやっと葵は異変に気付き、いそいで上体を跳ね上がらせあたりを見渡した。
ここは日のよく当たる、森の日だまりの花畑だ。天はここだけすっぽり切り取ったかのようなくらい見事な円形をしており、そこから青々とした空と真っ白な雲が見えた。

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