私たちは一緒に帰った。
すると彼が、『夜ヒマ?』と訪ねてくる。
『えっ!?』
『えっと、公園行かない?』
『いいよ。』
彼が精一杯誘ってる姿が、可愛くて微笑んでしまう。
『よしっ!』
いつもよりオシャレして、急いで家を出る。
5分に家を出て、“今来たとこ”と言うつもり・・・でも彼が先にきていた。
彼は私の手を引っ張り、急いで静かな公園へ向かった。
『ここ!』
田舎に住んでいる私たちは、とっても星が見える。
『きれいだね・・・。』
そこは、周りには家がない公園。けっこう山の近く・・・。
沢山の星が輝いて、宝石をちりばめたよう。
『前俺さぁ、ここで流れ星見て!』
『また見たくなったんだぁ・・・』
『うん、好きなこと来ようって!』
『・・・へぇ。』
顔がにやけてしまう。
彼は照れていた。
本当に君の言葉が嬉しかった。
『流れ星・・・こないねぇ』
『寒いし帰ろっ!』
『うん・・・』
『明日も行こ?』
『うん!』
私も言おうとしてた言葉。嬉しかった。
ベッド中で君からきたメールを読みかえす。
1日の幸せ・・・。
学校から帰った後、毎日公園に通った。
沢山行ったけど、彼は必ず9時には家に送ってくれる。
『風邪ひくなよ。』
彼は絶対にそう言うんだ。笑いながら・・・。
何日か行ったころ、
『やっぱ来ない。』
『だぁ〜!来ねぇ』
声が重なった。
無理だなんて、思いたくない・・・君と“流れ星”を見たい・・・。
その時・・・私たちの見ている空を流れていく・・・。
一瞬の出来ごとで、本当にビックリした。
『ねぇ!ビックリしたぁ』
私が彼の方を向いた。
すると・・・彼は、私にキスをした・・・。
『帰るかぁ!寒いしなぁ・・・。』
『う、うん。』
彼は笑顔で、私の方を見て手を握った。
初めてのキス・・・。
彼の気持ちと、私の気持ちが同じだといい。
願いごとは、
“ずっと、二人。”
一緒だよ・・・。