顕微鏡
木須 一馬太 2007-06-21投稿
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またこの風景を見ている。無機質でなんの匂いもしないただその場所に辿り着く事が目標で。
この風景は東京メトロの帰宅時間の車両の中、一日使命に縛られてロボットに成り切った人が次の使命に向かってまたロボットになっている。義務、マナー、常識、売上なんて人が作ったルールをただこなして行くだけ。 よく常識を壊せなんて聞く。常識を壊すのなんて簡単だ。そうでしょ。自分のスタイルを見せればいいだけなのにそれが出来ない。君は何なんだとか、言われ。そこで止まる。じゃあ自分のスタイルを作っているって事自体もう演技してるって事なんだろうか終わりのない思考ゲームみんなそれをしてる おかずはみんなそれぞれだけど。
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感想
- 7356: 常識、ね。もう私の中じゃ全部壊れかけてるよ。 未来を創るとか勝手に期待されちゃってる私たちが。今まで皆に合わせようって自分なりに頑張ってたつもりなのに、いつのまにか完全にずれてるんだよ。何か喋る度に白い目で見られて、もう私がそれを思い込んでるからなんだ。通学途中に何度も後悔するよ。何で今電車を見過ごしちゃったんだろう。逃げることしか脳にない餓鬼がきちんと生きていけるわけないよね。自分のスタイルとか、主張してたら殺されるだけだ。今の私は人を頼りにしなきゃ生きていけないから。
「 木須 一馬太 」さんの小説