太陽の距離がやけに
近くに感じて、体は焼けてアスファルトのむせ返るような匂いが僕をけだるくさせていた
暑さにヤラれたのか、友人Aが持っていたペットボトルの水をアスファルトの道路に撒き散らしながら蒸発するのを楽しんでいた
「おはよう!!あっついね!!」
ふいに後ろから声がした
振り向くと望月美希だった望月はアイスを食べながらハンカチをウチワがわりにして話しかけてきた
「AもBも早く行かないと
遅刻だよー!」
友人Aはあだ名で呼ぶが
僕の名は名字だ
Aと望月は中学からのクラスメートだからである
僕は高校から二人と知り合い望月に到っては会話さえしたことあるのか
と考えてしまうほどだった「望月!アイスかじらして!!」
Aが言った
「ヤだよ!!」
望月が逃げながら言った
それを見てAは追い掛けた
♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪
電話が鳴った
望月はそれを聞くと
「んじゃーねー!」
と携帯を開けながら走っていった
望月は誰に呼ばれると
かけ足になるんだろう
僕はふと考えていた