豆電球が切れるまで

あやか  2007-06-22投稿
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今日も寝坊してしまった。
なぜか最近眠すぎるんだよな。
最近は早く寝てるのに…ってそんな事言ってる時間はない。急いで寝間着きを脱ぐ。
「たけるー!早くおきなさい!」一階から母の声が。朝からデかい声だすなよ…まったく「わかってるよ!」
ワイシャツのボタンもろくに止めずに階段を二段とばしで降りる。
「たける!あんたご飯は?」
「いらねー!」
母に見向きもせずに玄関へ行きドアを開けながら靴を履いた。
「あー…今日遅れるかも!」
そう言うとたけるはいきおい良く出ていった。

学校までは走って十分。
ギリギリで間に合うかも!
俺は必死で走った。

…がその時、
たけるの足に何かが引っ掛かり…ズサ―。
たけるは勢いよくこけた。
「いってぇ…」
誰だよ…クソ忙しい時に足かけやがったのは!

睨みながら後ろを振り返った。

たけるは目を丸くした…。

かっ…かわいい…

それは今までみた事もない制服を着た女の子だった。

「ごめんごめんっ、ちょっと急いでて…で、道教えてくれない?」
「よ…喜んで!」
たけるの頭の中には、学校の事なんて欠片もなくなっていた。



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