ガラガラと戸を開け、要らない物を押し込んだ。
その時、
ゾクッと寒気がして、
体中に鳥肌がたった。
何だ?風邪でもひいたか?
そう単純に思い、おばさんの言っていた事は気にしなかった。
その後、
引っ越しの片付けで疲れたのか何もない和室の中で横たわってしまった。
その日はそのまま深い眠りについた。
翌日。
「…ッあ。寝ちゃったのか、俺…。」
起きた頃には昼を過ぎていた。
「休日はゆっくり出来ていいね♪」
体を起こし洗面所へ向かった。
鏡の前に立って、なかなか日の光に慣れない目を開いた。
その瞬間ゾッとした。
頬に小さい子供の手形が付いていた!
「…ッうわぁぁ〜!何だよこれ!?」
洗い落とそうとしたがくっきりと手形が付いていてなかなか落ちない。
冷や汗と寒気がなかなか収まらなかった。
おばさんの言ったとおり…、なんか居る!?
手形が取れたか確認しながら考えていた。
でも、幽霊なんて存在する訳ないし…
まだなかなか信じられなかった。
この部屋に一人で居るのが気味悪くなってすぐに外に出た。
そして、友達の家に言って相談してみた。
つづく