「あと、そのアパートで何があったかインターネットで調べとくから、お前も近所の人とか大家に聞いてみたりしとけよ。」
「そんな事しなくてもいいよ。訳ありだっつうの納得して部屋借りたんだから、今さら事情とかどうでもいいよ。」
「だけどなぁ〜…」
「とりあえず和室に入らなきゃいいんだろ?
だったらそれでOKじゃん。」
「…絶対に入るなよ。何があっても…。」
「分かってるって!
もう夕方だし俺帰るわ。」
友達の家を出てあのアパートに足を運んだ。
友達と話して恐怖が一気に消えた。
だけど、友達の深刻な顔が気になって気になって仕方がなかった。
友達は不安でいっぱいだった。
「…アイツ…大丈夫かな?…
…大丈夫な訳ないよな…なんか俺まで気分悪くなってきた。」
霊感が強い分、酷いものを見てしまうと気分が悪くなる事がある。
そして
どうしても本人にこの事を告げられなかった。
肩にずっと小さな赤ん坊が乗っていた、とは。
つづく