無音の刹那。私は目の前のクラスメイトと目を合わせられずにいた。
‥考えていたのだ。附き合う附き合わない已然に女同士。
詰るところの‥断り方だ。
型破りなのは彼女だって百も承知だろう。
私が目を剃らしている間にも彼女がこちらを見ているのはわかる。
きっと不安で仕様がないだろう。ふられたら彼女は泣いてしまうだろうか？
では、どう断ればいいのだろう？
ごめんなさい。やはりこれが適当だろうか。いやもっと和らげにするには‥
「友達から‥‥始めましょう。ね？」
どうだろう。泣いてしまって‥はいなかった。それどころか、五重丸プラスお釣りがくるのではないか、と思わせる程の満面の笑顔があった。
「嬉しいです！」
いやいやいやいや‥
「よかったぁ、ぼく、ふられちゃうかと‥」
なにこの展開‥勘弁してよ、
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