だって、まこっちゃんには、真鍋先輩と同じクラスの彼氏がいるんだもん。
情報聞き出すにはもってこいじゃん!?
「まこっちゃん、冷たい事言わずにお願い〜!」
「ふぅ…」
なかなか首を縦に振ってくれないぞ…。
「又、ケーキ奢るから♪」
って、耳元で囁くと…。
よし来た!と言わんばかりに立ち上がった。
「メールで報告する」
「ありがと〜。やっぱ頼りになるわぁ」
帰宅後、ベットの上で真鍋先輩の写真(もちろん盗撮☆)を眺めながらメールが来るのをひたすら待った。
翌日、真鍋先輩の彼女であろう沢木 加奈子先輩(まこっちゃん曰く)を呼び出した。
しかも、体育館裏。だって、呼び出すって言ったら体育館裏じゃない?
校舎からこっちに向かって来る影。
ゆる巻きパーマの女性、あれに間違いない!!
(まこっちゃんの嘘つき!真鍋先輩はストレートロングが好きだって言うからストパーあてたのに(泣)一万返せぇ!)
「呼び出したのってアンタ?…何か用?」
(うぅ…ちょっと怖い)
少し怯んだけど、ここで言わなきゃ負けだ!
「単刀直入に言います。真鍋先輩と別れて下さい!」
目の前の女性は驚いたようで硬直してる。
「あ、アンタ頭大丈夫?」