「ラト君っていうんだね?いい名前だねぇ。お風呂沸いてるから、入って来たらどうだい?おつかれでしょう?」
確かに疲れていたし、おばあさんの好意を無下にする訳にはいかないので、素直に風呂に入る事にしよう。
風呂場に案内されると
「タオルは一番うえの引き出しに入ってるからね。」
といっておばあさんは、風呂場を後にした。
どこにでもあるような、普通の風呂。
暖かい。
温かい風呂に入るのは、何日ぶりだろう。
そんな事を考えながら、たっぷり一時間ほど湯舟に浸った。