眩しい微笑み13

 2007-06-23投稿
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ぴんぽーん・・・


音が妙に響く。


「はーい?」

中からミサキさんの声が聞こえる。

「どちらさまー?」
と言ってドアを開ける。結構無用心だ。

でも、僕の顔を見た瞬間、ミサキさんは止まった。

そりゃあ・・・
嫌いな奴が来たら止まるだろうな。

ゴメン。


「まあ・・・上がってよ」
「あ、お構いなく。届けものを渡すだけですから」

なるべく、係わり合いたくない。
胸が苦しくなるから。

「・・・っ私は上がってほしいの!」
ミサキさんが少し声を張り上げた。
「で、でも・・・」
中でボコボコにされるのかもしれない。

だけど、断るのも駄目そうだったので、僕は足を進めた。


久々に入るミサキさんの家。
少し家具の配置を変えたらしく、前より部屋が広く感じた。


「あ、ミサキさんこれ。ゼンくんからです」
手紙をミサキさん渡す。

手紙を読むミサキさん。体調は結構良さそうだった。



手紙を読み終えたミサキさんは、満天の笑顔で僕にお礼を言った。

「あ、お茶入れてくるよ」
ミサキさんが立ち上がった。


そして、カーペットに足をとられ、足が宙を浮いて、


僕に倒れてきた。

僕は咄嗟のことで、何もできず、そのままミサキさんと一緒に倒れた。


「いてて・・・」

なんだか体が重い・・・と目を開けた僕は凍り付いた。

ミサキさんが僕の上にたおれている。

すごく、近い。


心臓が跳ね上がった。



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