バラバラ?

ひかる 未来  2007-06-23投稿
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ピンポーンとインターホンが部屋中に鳴り響く。
その瞬間、恐怖と寒気が一気に消えていった。

「来んの遅ぇよ!」

バンッと玄関のドアを開けると友達が立っていた。
「別に遅くないじゃん…まだ朝の10時だし。」

「ずっと待ってたんだよ。」

「…てか、お前…目の下のクマ…」

「寝てないからな…」

「やっぱり…そんなに酷いか」

「やっぱりッて…」

疲れた顔で友達を見つめる。

「…昨日、だいたい感じたんだよ。それより中入っていいか?」

「ぇッ…ああ…。」

玄関に入れた瞬間、友達の顔色が悪くなっていった。

「大丈夫か?」

「…あぁ、大丈夫。」

そして友達をリビングに案内する。

「ココがリビング。んでその隣が…」

「ココか…」

「お前が来てくれて安心したんだぜ。朝までずっと…」

「爪で何か引っ掻く音…?」

「…ッえ…」

「今、聞こえる。」

「…!?…」

やっぱり友達はさすがだ。
居てくれると心強い。
だが、?あの音?がなおも続いているということは…
今、和室に何か居る!?

「…どうすんの?」

寒気がする。

「…今すぐにでも引っ越せばいいよ。それが一番いい。」

「…そだよな…」

今なら引っ越しという言葉にピンとくる。

つづく

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