後ろに注意(和喜の場合)11

星空の海  2007-06-23投稿
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和喜はまず、風呂の掃除から始めることにした。先ず日課になっているから、自然と風呂場に足が向く。

ガチャッ・・・バタンッ
ゴム靴を履き、デッキブラシで床のヌメリ、汚れを力で綺麗にしていく。それから洗剤を付けて再度擦る。こうすると案外綺麗になる。

シャワーで洗剤を洗い流し、浴槽の掃除に取り掛かった。


「あー・・・暇だなーー。女の子を退屈させるなんて和喜も・・・まだまだだね。」

某アニメキャラの口調で、テレビに映った自分の顔に言うさつき。

そういえば、物の配置が変わっている気がする。模様替えしたみたい。あんまり来ないけど印象に残りやすい部屋だから、ちょっとした違いに直ぐに気がつく。

俯せで足をパタパタさせていたさつきは立ち上がり、ドアの脇から壁一辺を覆う、大きな本棚を眺める。

三分の一は雑誌やら漫画やらそういった類いの本。

三分の一は小説、哲学書、伝記、史書、神話の本等。これは表紙を見ただけで頭痛が起きる。

残りの三分の一は今まで、小一から高二まで使って来た全ての教科書と参考書、ノートなど。

なかなか几帳面だなと感嘆すらしてしまう。

健全な高校生の部屋には大抵有る本は何処かと探し始めた。



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