たれ目マニア☆11

じゅりあ  2007-06-25投稿
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「そうか…。でもあんた強いな。あんな事されて、普通なら震え上がってる筈なのに」
先輩のその言葉に息を飲む。
本当は、凄く怖かった。冗談で済まされないくらい…。
でも、これ以上心配かけたくなくて、無理矢理笑顔を作って言った。

「愛の力です☆きっと和也先輩への想いがそうさせたんです(笑)」
つられたのか先輩も笑いだす。
「じゃあさ、俺の彼女になる?」
覗き込まれてドキッとする。
「ほ、ほんとですか?」
半信半疑の私。
それに頷く先輩。
「でも、沢木先輩は…?」
「別れた」
「……」
「あんな危険な女とは付き合えないでしょ」

確かに。正直ここまでするか?とも思ったし。
でも、こんな上手くいっちゃって良いの!?って気がしてならなくて、更に問い掛ける。
「でもっ!一昨日、一緒にいた女性は?」
「一昨日?」
顔をしかめる先輩。
「ほら、ツ○ヤで…」

「ああ、それ妹」

(何だ…)
何か脱力して布団に顔を埋めていると…
「“でも”が多いけど、何?なりたくない訳?」
って言われて慌てて顔をあげる。
「とんでもない!是非、彼女にして下さい」
先輩は、またタレ目を更に垂らして笑う。
「よろしくな、えと…」
「彩です」
「うん、彩」



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