僕の名前は白菊将太。」出会ってから四時間後の自己紹介、「梓、若林梓。」しっかり聞いてみると綺麗な声をしている、「梓ちゃん?一つだけ聞いていいかな?」時計の音が部屋中に響く、彼女は小さく頷いた、「どうしてこんな山奥に一人で来たの?」少しの沈黙の後、彼女は静かに口を開いた、「帰りたくないの、あそこにはもう帰りたくない。」よく意味が分からず聞き返す、「どこに帰りたくないの?家?」「違う…」そう言うと彼女は布団に潜り込んでしまった、「ま、まぁいいや今日はもう寝よっか。」言いたくなったら梓の方から言うだろうと思い電気