☆桜塚学園☆

かのん  2007-06-26投稿
閲覧数[258] 良い投票[0] 悪い投票[0]

この桜塚学園に入学してきたのが私。
田村恵美。

中学のころから友達が少なくて・・・てか、まったくいない。
毎日勉強ばっかして、この学校へ受けた。


県内で一番頭がいいと言われる学園。
「(ここなら心おきなく勉強できる。)」

そう思っていた。

入学式、桜塚学園に1人で来た。私はクラス割を見た・・・Aクラス。

近くの人が声をかけた。
「あの・・・すみません」
「はい・・・。」

「私の名前探すの手伝って、もらえませんか?松長桜って言います。」

その女の子は身長はすごく小さくて、1人でいた。 たぶんクラス割が見えないんだろう。
「いいですよ。」

その子は私と同じAクラス。
「Aクラスですよ、私も同じクラスだから一緒に行きませんか?」

「はい!私Aクラスなんですか、なんだか嬉しいですね。」
「なんで?」

「この学校、成績でわけているからAクラスは一番ですよ。」
「そうなんですか。」

友達のこと、まったく考えていない。
できて、よかった。

「すみません?」

「はい・・・。」

「これ、」
彼が持っていたのは、私が落としたキーホルダー。
「あ、ありがとうございます。」

彼はニコッと笑って去っていった。
「優しい人だね。」

私が感心していると、桜が思い出したように。
「白の王子ですよ!」

それが、“白の王子”との出会いだった。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 かのん 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ