「…ぁ…!?…ッ」
すごい恐怖と驚きで声にならない叫びが出た。
目の前に見ているものが恐い!
ただ、それだけだった。
それに、腕は氷みたいに冷たくて気持ち悪かった。
早く引きはがそうと抵抗するが
?相手は幽霊?。
俺や友達の必死な抵抗は無駄だった。
「…ッう…ッ」
「大丈夫かッ!?……
…ックソ!どぅすりゃ…」
友達も恐怖と焦りでパニックになっていた。
こういう時、一体どうすればいいかなんて友達も知るよしがなかったからだ。
そんな時、友達の左肩にズシリと重いものを感じた。
寒気がする…
「…ギャァアア〜」
耳元で赤ん坊の気味の悪い声が響いた。
まさか…
左肩を見ると…
血だらけの赤ん坊が乗っていた!
「…!?ッぅわぁあああ!」
友達は恐怖の叫びを上げた。
「ぅわああッ!やめろッ!…来んなッ!」
友達は怯え、暴れ始めた。だが、俺には何に怯えているのかまったく分からなかった。
俺はそんな友達を見ていて気をとられてしまい、バランスを崩して椅子から転げ落ちてしまった。
仰向けに倒れた俺にはなおも、肘で切断された腕に首を締め続けられる。友達もパニックな状態だった。
「ッ…うッ…」
「…ぅわあぁッ!」
その時だった!…
つづく