ピンポーン…
『すみませーん。宅配便でーす!』
宅配便が家に訪ねて来たようだった。
そしてインターホンが鳴り響いた瞬間、俺の首を締めていた腕がフッと消えていった。
助かった…
安心したが恐怖で今、起きた事すべて訳が分からなかった。
友達も正気に戻ったらしく倒れた俺に駆け寄ってきた。
心配した顔をしながら俺に何か話しかけていたが、何を言っているのか全く聴こえなかった。
そのまま俺は目の前が真っ暗になって、分からなくなった。
頬が痛い。
誰かに叩かれているような…
それにうるさい。
まだ寝ていたいのに…
「…ぃッ!おい!起きろよッ!」
「…!?…」
友達が俺の頬を叩いて起こした。
あまりの頬の痛さや叫び声のうるささに俺は飛び起きてしまった。
「…良かった。死んだかと思って焦ったし。」
「…ん?俺、どうなって…」
「お前、気絶したんだよ。」
「まぢかよ。俺、死んだかと思ったし。
ていうか、さっきのは現実…なんだよな?」
夢であってほしい。
そう心の中で何度も思っていた。
「ぁあ。俺もビビっちまったよ。ああいうのは俺も初めてだから。ッはは。起こるの分かってたのに…」
「…はぁ?…」
友達の言葉に耳を疑った
つづく