「…ッまえ、こういう事起きるの分かってたのかよ?俺…死んでたかもしんねぇんだぞ!?」
友達の言葉に腹が立った。
死ぬ思いをしたのに何で分かった時に止めてくれなかったんだよ!
頭の中はそれでいっぱいだった。
「…ゎりぃ。あんなに酷いとは思わなくて…。
お前が押し入れの上の戸、開けた時に分かってたんだけどよ。
それでも、どうしても確かめたい事があったんだよ。」
友達の声は恐怖に震えていた。予想以上の酷さにだろうか…。
「…そこまでして…確かめたい事ッて何だよ?」
問いかけてみた。
友達の深刻な顔、恐怖で震えた声。
すべてから、恐怖が伝わってくる。
「…お前は此処で何があったか調べなくてもいいッて言ってたけど、俺…調べたんだ。そしたら…ゴロゴロ情報が出てきてさ。」
「…ゴロゴロ?」
「此処で…
殺人事件があったんだってさ…。十年前に…。
しかも、普通の殺人じゃなくて……
バラバラ殺人が…。」
「…バラ…バラ…さつじ…ん?…」
俺はゾクッと鳥肌がたった。
本当に…?
恐怖がよぎった。
バラバラ殺人…。
それからすべてが始まった。
つづく