毎日、僕は深夜の2時22分に必ず起きてしまう。
そして、何故だか分からないけど僕の部屋の扉が開きかかっている。
扉の隙間から見える向こう側は闇みたいに暗く、恐怖が漂っていて、いつも扉を閉めなくちゃいけないような気がして扉に近付いてしまう。
その時。
扉の隙間から青白い手がぬッと出てきて、扉を開けようとする。
「ぅわあぁぁぁッ!?」
僕は恐怖と驚きで急いで扉を閉めようとするが、その青白い手がすごい力で開けようとする。
「…入って来るなぁ!!」
そう叫んだ時。
扉の隙間が大きく開いて白目をむいた髪の長い女の人の顔が一瞬見えた。
「…入れて…よぉぉ〜」
女の人は僕を睨みながら低い声で言った。
「ぅわあああ!…」
僕は恐怖のあまりそのまま気絶してしまった。
気が付いたら、朝になっていて僕は布団の中でぐっすり寝ていた。
夢だったのかと思ってしまうけど、手には長くて気味の悪い髪の毛を持っていて、扉は開きかかっている。
夢じゃない…
何もかも全部、毎日繰り返していた。
僕は夜が恐くて仕方がなかった。
毎日、昼間は怯えて過ごしていた。
そんな夜は一気にきた。
深夜2時22分。
やっぱり僕は目が覚めてしまう。
つづく