俺の反応を見た友達は重い口を開き始めた。
「十年前、此処には夫婦と娘の3人家族が住んでいた。
そんな家族は端から見ればとても幸せな家族に見えたらしいけど、本当は家族の仲はボロボロだったらしいんだ。」
「……。」
俺は友達の言葉1つ1つを静かに聞いた。
「家族の仲がボロボロだった理由は、父親のドメスティックバイオレンス原因だったと言う。
母親と娘は毎日、暴力で苦しんだ。
それでも父親を許し、耐え続けたそうだ。
…だが、ある日、許し難い出来事が起きてしまった…」
友達は深刻な顔しながら、黙ってしまった。
「何だよ…?許し難い出来事ッて…。」
恐る恐る質問した。
「…父親が…自分の娘に性的暴行をくわえてたんだよ。
ありえないよな…。まぢで…」
「…!?…」
言葉を失ってしまった。
胸がズキンと痛くなった気がした。
「そんな事まであって、母親の精神はボロボロだった。
娘と家を出ようとしたが、そんな2人に父親は逆上し…2人を殺してしまった…生きたままバラバラに切断して…」
友達は辛そうに話した。
?生きたままバラバラに切断して…?
そんな残酷な言葉に耳を塞ぎたくなった。
つづく