遠くで声がする。
誰かが呼んでる。
悲しい声で
酷く悲しい声で
―\r
『君を愛してる』
『ならどうして別れなきゃいけないの?』
『愛してはいけないから』
『だからどうして?』
「おい。」
俺の一言でましろはうきゃあ!と悲鳴をあげた。
「ごっごめんなさい勝手にっ」
どうやら俺は寝ていたらしい
「お前な。なんちゅーもん見てんねん」
それはドロドロコテコテの昼ドラ
「何か目が離せなくなって」
「ちびっこには10年早いです」
そう言ってチャンネルを回そうとした俺の手をましろはすんでのところで止める
「ま、待ってぇえ!」
言いながら突進。
何の警戒もしていなかった俺はそのまま左へ倒れた
ばかちん
「お前そんなちびからこんなん見てたら道ズレるぞ」
不信の眼差しをましろに向ける。
「だって気になるんだもん!それにましろちびじゃないよ!」
「ちびや!」
「もう中2だもん!」
「ほらみろやっぱガキ…」
え?
「…お前中学生やったん?」
「え?そうだよ?」
「……」
「……」
「……」
ないないない。
絶対ない。
「え?…何々?」
「…ちびや、ちびすぎる…」
「!うそじゃないもん!ましろ14才だもん!」
「14…」
まぁ…
見えんことはない…
かな?
「信じてないでしょ」
少しふくれっ面で俺を睨むちび
「いや…まぁ…ええけど(そーゆうことでも)」
小学生で横浜からここまでこられたら
それこそ信じ堅い
「ましろ何年だと思ってたの?」
「小2」
「!」
ふくれっ面。
ほら、がきんちょや笑