今、僕は病気と戦い夢を追いかけ生きている。
僕はHIVに感染している。
思い当たるふちはある。
最後に好きだった彼氏…
僕は高校3年の時に、新宿で一人の人に声を掛けられ
ゲイの世界を知ることになった。
それまでは、普通に彼女もいた。
けど、どこかで同性に対し何かを感じていた。
それ以来、ゲイの世界へ入りこみ
色んな人と出会い恋をした。
若さ故に年上に可愛いがられることを良いように
いわゆる援助交際みたいな事もした。
そして、高校卒業してフリーターになり
新宿二丁目に居座る毎日が続いた。
誰かが何もかも与えてくれたけど、
いつだって心は満たされない満たされないままだった。
男同士の恋愛なんて両極端なもので
短期か長期であるうえ結婚なんか出来ない。
だから永遠なんて存在しない。
そんな毎日のなかで僕は白馬の王子に出会った。