「家族は3人家族のはずなのに、6〜8ヶ月の未熟児の遺体が発見されたんだ。」
「…ぇッ!?」
俺は訳が分からなくなった。
そんな俺を見ながらも友達は話を続ける。
「…遺体を調べた所、娘は妊娠してたんだよ。…で、それが分かって初めて娘が父親に性的暴行を受けていた事や、母親や娘が暴力にあっていた事が分かったんだよ…」
「……。」
言葉を失ってしまった。というより、言葉が出なかった。
そんな事があったなんて信じられなかった。
「それで、事件は父親が犯人。という形で終わっていった。
だけどそれから1年後、この部屋に住んでいた人が行方不明になった。
手掛かりなどは何も無く、警察の捜査は謎のまま打ち切りになってしまったせうだ。
それからも、この部屋に住んでいた人達はみんな行方不明になった。
警察も、もうお手上げの状態だそうだ。」
「行方…不明…?」
ゾクッと寒気がした。
恐怖で分からなかった。
「…多分、行方不明になってしまったのは幽霊達が関係してると思う。」
「…幽霊が!?」
「あぁ。成仏出来れば、こんな事も、もう無くなると思うんだ。」
「…どうやって成仏させるんだよ?…」
俺は問いかけてみた。
つづく