成仏のさせ方なんて普通の人は知るよしがないからすごく気になった。
「俺の親戚に俺よりも霊感が強くて、霊の成仏のしかたを知っている人が居るから頼んでみるよ。」
友達は冷や汗をかきながらニヤリと笑いながら言った。
そんな友達が俺には頼りだった。
「ありがと!まぢで。
…てか、そういえばさっき押し入れの上の中見たら屋根裏がチラッと見えて、なんかあったように見えたんだけどさ、もっかい確認していい?」
屋根裏が気になって気になって仕方がなかった。
「ッバカ!!お前さっきあんな酷い目にあったのに、また和室に入る気かぁ?」
そうだった。
さっきの出来事を思い出してゾクッと寒気がした。
「お前はもう絶対に和室に入るなよ!!」
「分かったッて。」
気になったけど?バラバラ殺人?という事情があったと思うと、もう和室に入る気にならなかった。
「じゃあ俺、親戚の人に頼みに行ってくるわ。
和室に入らなきゃなんもねぇと思うから。それでもなんかあったら電話しろよ。」
「あぁ。サンキュー。」
友達はこの部屋から去っていってしまった。
この和室で人が殺されたなんて…。
でも…とりあえずこの和室にさえ入らなきゃ別に何ともないんだよな。
入らなきゃ…
つづく