不変 ?

 2007-07-02投稿
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二人は無言のまま残りの時間を過ごした。

冬子は思った。
時間が経っても変われないのは人間だけなんだと。
人間の根っこの部分は結局変われないんだと。

悔しいような空しいような、虚脱感が襲ってきたが、新幹線が入ってくる音で冬子は我に返った。

「じゃあ、行くね」

「あ・・・」

冬子は涙をこらえきれそうになかったので、すぐに新幹線に乗ってしまった。

直之は急いで携帯を取り出しメールを打った。

もうあと一分程で新幹線は出てしまう。

直之は飛び乗ろうかと思ったが、今自分がそんなことをしても冬子が望んでいなければ意味がない。

「冬・・・・!!」



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