「え!?ちょ、写真!」 「うわーはい」
室戸はちょっとまだ情けない顔で写真を渡す。
それを奪うようにひったくると、武藤は霊視した。 だが見えない。もう少しだけ力を強めてじっとのぞくと、やっと一部が、虫が這うようにじわじわと改正されていくのがわかった。だんだんと、改正されていく武藤は呆然として室戸を見つめた。
室戸はちょっと苦笑した。「むとーさん、体に埋め込んだ式の図式の組み換えってヤバイよね。本人の体にもけっこう負担かかってるだろうし。…ただでさえ解除、命にかかわんのに図式の無理な改正なんかかかったら死ぬよね。確実にさ」「…うん」
「この古賀って人、日本古来の呪咀と西洋の薬草学とか黒魔法の悪玉3強を組み合わせてるよ…。普通に天才だね。どんだけ計算したんだろ。あ、また2小節目かわった。」