あの日も35度の残暑だった。5年前の今日、僕の高校野球は終わりを告げた。降り注ぐ声援のなか僕はバッタ―ボックスに立った。 創部一年目、同好会から部活動に昇格するのに二年かかりこの大会が初出場だった。僕は創設者、キャプテンとして地方大会一回戦に打順は三番、ポジションはファーストとして試合に臨んだ。 九回裏の攻撃、最終回だ。スコアは3対6で負けていた。攻撃は7番からの攻撃。試合は諦めていないが、僕に打順が回ってくるかどうかは微妙なとこだった。 しかし、7番、8番、9番が連続ヒット。その瞬間僕の心臓は高鳴った。 ?へつづく。