怜子「まず…あなたちにはこの世界の現状を知ってもらうわ。そこに座って…」
ユウキ・シホ「「…」」
2人は言われるとおりに行動する。
祐希の左側に紫穂、右側ソファーの後ろに瑞枝が立ち、正面には怜子が座った。
瑞枝「――これから話すこと、いくつか疑問もでるかもしれないけれど、とりあえずは、全部素直に飲み込んできいて。」
祐希「…わかった。」
祐希が頷くと、瑞枝は“アリガトウ”というような表情でうなずき返す。
怜子「じゃぁ、話すわ。」怜子という白衣の女は、皆が了承したことを確認し、話はじめた。
怜子「…今、アタシ達のいるコノ場所は遥か昔あったとされる古(いにしえ)の都【神都】のあった所なの。」
紫穂「【神都】?…」
祐希「初めて聞く話だな…―」
瑞枝「それはそのはずよ。コレはヘタすると国際レベルの超極秘事項だもの。この世界でも、極一部の者しか知らないわね。」
怜子「そう。そしてその神都についての研究、発掘も同時に行なわれていた。さらに輪をかけたような厳重のなかでね。
その研究がなぜ極秘で行なわれたのか、なぜ【神都】の存在は伏せられているのか……」
瑞枝「気になる?」
祐希「…まぁ」
紫穂も相づちをうつ。