私の半生

せい  2007-07-07投稿
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13『手術』
「人間は体に三回メスをいれると死ぬ」と聞いた事がある。私はお腹を三回切っているが生きている。小学二年に腸の大手術、小学四年には、手術により出来たケロイドを取る手術。最後が帝王切開。 小学二年の時は県で初めての病名で、日本でも少ない病気だったと聞いた。四年の手術は無意味に終わった。またケロイドが盛り上がり学校の鉄棒など傷口が痛くて出来なかった。帝王切開は下半身麻酔なので痛みはないがお腹の中を触られる感触はあるし聞こえるから怖かった。
子供の時の大手術は食事が何週間も食べれず親戚が交代で付き添ってくれた。みんな私が食べれないからと部屋からでて食事を取ってくれていたが母だけは私の見える所で食べる。一度親戚が注意してくれたが私が寝てたからと言い訳してるのを聞いて情けなかった。
緊急入院する一ヶ月くらい前から私はお腹は痛く、小さな病院で、ただの腹痛だからと絶食やお粥などまともな食事はしていなかったので余計にひもじかったが、母は喫茶店など病院の帰りに私を連れて寄り自分だけ食事していたりしたからだ。
どんな親でも子供の事を考えているというのは信じがたい。それとも私の親だけなのか。



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