溶けない心の鎖〜戦争という輪の中で〜?

リョウ  2006-03-05投稿
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あぁ、この匂い、俺はまた戦場にいるのか、焼けた鉄とオイルの臭いにまかれ、俺はまた引き金を引き人を殺してしまう。しかし、俺には殺しの実感が沸かない。なぜなら、死にゆく彼らの姿が見えないから、でも、確実に俺の手によって消えていく、そう死んだ。 彼らは俺が殺した。 俺は彼らを殺して生きていく、彼らの屍を踏みながら歩んでいく。これが俺の生きるための戦い、果たして俺は生きていていいのか?いや、もう後戻りは出来ない。俺の心と手は憎しみと彼らの血で染まってしまった。
染み付いた血の匂いは決して消える事はないだから、こうして、また俺はここにいる。
戦い続ける、血にまみれ、この匂いに巻かれながら
「おい、聞いとるか〜?」
スピーカーから聞き慣れた声が聞こえてきた「あぁ、聞いているよ、デラン軍曹殿」 俺が答えるとデラン軍曹はカッカッカと笑いながらやるの〜若僧などと言っている。
デラン軍曹は俺の祖父みたいなもので今年で70になると言うのに現役バリバリのすげぇじいさんだ。ピピッ!
!?レーダーが反応した!俺はレーダーが反応した方向にマシンガンを向けた。
ドクドクドクッ、心臓の音が頭のなかになり響く。ドドーン!! 爆発音と共に赤いAUが煙の中から姿を表した、間合いが近すぎる!!しかし、気付いた時には既に遅かった、
赤いAUが体当たりをかましてきた。
「ぐわぁぁぁあ!」体が痺れる!赤いAUの指から出ているワイヤーが巻き付き電流が流れていた。しかし、これほどの電流だ、出力が持つまい。
「クッソォォォォオ!」 俺はワイヤーを腕に巻き付け赤いAUを近付けた。今だ!俺は腕に着いてるレーザーナイフを取りだしコクピットめがけてつき出す。
グシャッ!と音がなると共にコクピットが潰れた。パイロットはきっと蒸発しただろう。「敵、沈黙!!ウルフズ隊全機帰還せよ!」
オペレーターの声が聞こえた。早く戻らないと。

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