クロスリング

ぱーる  2007-07-07投稿
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いつからいたんだろう。この女の子は。

夕暮れで赤く染まってはいるが、髪は金髪のようだ。日本人ではないんだろうか。

「…おれに、なにかよう?」

「きてほしいの。一緒に」

「どこに?」

「…遠いところ」

迷子…なんだろうか。カタコトではないから、外国人ではなさそうだ。

しかし迷子にしては妙だ。いやに落ち着いている。

「迷子?君」

「ちがう…。あなたを案内する為にきたの」

なにを言ってるんだろう、この子は。どうやら、迷子ではないようだ。

と、なれば、おれをからかってるんだろうか。最近の子供はませてるっていうし、迷子じゃないなら、付き合わない方がいいだろう。

スタン

「悪いけどおれ、これから用事があるんだ。じゃあな」

ブランコからおりて、そう言うと返事を待たずに歩いて行く。少し気の毒な気もするが、迷子じゃないなら構わないだろう。

「行かせるわけにはいかない。…もう…時間がないから」

時間?また良く分からない事を言ってる。

振り返るかどうか迷った、次の瞬間、辺りが何も見えない、真っ暗闇に包まれた

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