「もしもし!!」
「あ、優衣ちゃん☆びっくりした?(笑)」
「びっくりしたした!どうしたの〜?大西君から電話とか初めてやし!!」
「やっ、今日の昼休みの話ちゃんとしようと思って。」
昼休みの話って・・・元カノとの話やんな。大西君からその話ふってくるとは思ってなかった。言いたくなさそうやったし・・・
「・・・いいの?大西君その話嫌なんじゃないん?」
「別に嫌じゃないで。それに優衣ちゃん聞きたそうやったし。つか、聞きたいんやろ?」「うん。聞きたい!!」
しばらく返事が返ってこなくて、やっぱりいいよって言おうしたら、ぽつりぽつり話してくれた。
「高校入ってすぐ、友達の紹介で始まった。それから遊んだりして、向こうから告白して付き合うようになった。でも、正直最初は好きじゃなかった。好きとかそうゆうのわからんかったし・・・。
元カノは学校が違うけど、会おうと思えば簡単に会える距離やった。でも、オレらが会うのは月に1・2回程度で、メールもいつも向こうからやった。俺から送ることはなかった。
友達とおるほうが楽やし、デート誘われても断ることもあった・・・。
オレ、最低やろ?(苦笑)」
「えっ?ゃっ、そんなこと・・・」
正直元カノが可哀想やなって思っちゃった・・・
「ぃいで!正直言ってくれて!
・・・でも、最初は好きとかわからんかったけど、俺、元カノのことちゃんと好きやった。向こうは好きやとか言ってくれてたけど、俺はそうゆうの苦手やって、でも態度でわかるやろと思って何も言わんかった。・・・アホやったわ。何も気付いてなかった。
元カノは不安に思ってることとか不満とかそうゆうの全然言わん子で、いつも笑ってた。俺の中のその子の印象は「笑顔が可愛い子」やった。2年近く付き合ったけど、そのイメージは変わらなかった。ドタキャンしても、友達優先しても、いつも笑顔で許してくれた。でも彼女泣いてたんや。俺が約束破った後、いつも俺にバレないように泣いてたって・・・別れてから知った。」
ずっと黙って聞いていた。大西君は私を通して、元カノへの後悔と謝りたい気持ちを伝えようとしてるんだ。
そう思うと何故か目が熱くなった。
続く