―俺は実はさっきから気にかかってる事がある。
ましろ…
こいつをこれからどうするか。
「ちびすけ」
「んっ?」
「お前家帰った方が良くない?」
率直に聞いてもうた。
「…え」
ましろはすっかり馴染んでいたのかキョトンとした後すぐにバツが悪そうな顔をして俯いた
ん―…わざわざ母親に会いたくて来たんやし、気持ちも分かるけどな―\r
「親父今頃心配してるやろ。交通費くらい俺出せるし」
てか、これで見つかったら…
俺がやばいやん!
絶対犯罪やん!
「大丈夫だよ」
「は?」
ましろが急に言うから目が点になった。
「置き手紙、しておいたからっ」
「…はぁ…」
得意げにましろは言い放ったが
そんなんでいいんか?
不満が顔にでていたのかましろは急に俺のズボンの裾を掴んできた
「っ!お願いお兄ちゃん!少しの間ましろをここに置いて下さい!!」
……
「………断わる」
「えぇ?!」
ちびはまだ裾を掴んだまま俺の顔面に向かって吠える
「当たり前や!普通に考えてアカンやろ!見知らぬ奴(しかも男)の家来て中ボ―(しかも天然)がもっと警戒心持っとけ!俺じゃなかったらお前本気で食われるぞ!」
俺が怒鳴ったのでましろは肩をすくめていたが少し経って言う
「食われる?何に?」
「…」
蚊?とか馬鹿な事を言っていたがちびに話す内容ではないと思い、違う言葉で流した。
「帰った方がいい。親父にまた連れてきてもらえよ」
「…」
ましろは何故か俯いてしまった
俺は少しため息をついた
時
ヴーッヴーッ!
バイブにしてた携帯が鳴った
着信…?
やけに長い
俺は携帯を手に取り慣れた手つきで画面を開く
着信:リナ